「責任感が強い」という人は、立派には見えるのですが、責任感が強いが故に、周りが見えなくなってしまうこともあり、自分だけで突っ走ってしまう事もあるのです。
責任感を強く持つ事は、必要です。
ただ、視野を狭くしてしまっていては、責任感が、かえって逆効果にもなる事があるので、バランスのある責任感が必要なのです。
責任を持つ事で、充実感というものも得られるので、責任感というのは、大きなメリットも得られるようになるのです。
責任感が強い人とは、どういう人か考えてみた
責任感を強く持っても力まない
「責任を持つ」というと、気合や根性を入れて、力む人がいますが、いくら力んでも責任感を持つ事は出来ないのです。
責任感というのは、他の人との人間関係の中で成り立っていく事であるので、一人で力んでも意味がないのです。
責任を持ちながら、出来る限り力を抜く必要があるのです。
力を抜く事で、物事を柔軟に対応する事が出来るので、責任を持ちながらも柔軟に対応する余裕が必要なのです。
本当に責任感が強い人というのは、常に人間関係とのバランスを取りながら、対応する人であるのです。
人間関係がなければ、責任を持つ必要はないのです。
責任を持つ人の責任感というのは、誰かに「責任を持っています」という、アピールをする事ではなく、自分の内面に責任感をつくる事であるのです。
何に対しての責任感であるのか?
責任感というのは、人を必要以上に管理する事ではなく、必要以上に指示や命令を出す事ではないのです。
例えば、会社での責任の場合、部下を管理するのでもなく、指示や命令を出すのではなく、部下の意見を引き出しながら、その意見を判断して、やらせてみて、結果に対して責任を持つという事です。
人は、基本的に管理される事を嫌います。指示や命令も嫌います。
特に今の時代は、管理、指示、命令をして人を育てるのではなく、自分で考えさせて、意見を出させて、育てる事が願われているので、責任を持ってくれる人がいると、安心して、それぞれの能力を発揮する事が出来るのです。
責任感が強くても一人で出来る事には限りがある
いくら責任感が強い人であっても、一人で出来る事というのは、ごくわずかな事なのです。
例えば、日本の総理大臣が国に責任を持つと言っても、総理大臣も1日24時間しかないし、今いる空間でしか、活動は出来ないのです。
これは会社であっても同じで、社長がいくら責任を持つと言っても、社長一人では仕事は回らないので、同じ目的に向かう組織力が必要なのです。
責任感というのは、どのように組織を上手く動かすか、という事でもあるのです。
組織を上手く動かす為に、責任を持ってくれる人がいると、組織が上手くいきやすいのです。
現実問題としても、一人の人が出来る事というのは、たかが知れているので、他の人に任せられる人が責任感がある人なのです。
責任感と信頼感
責任感が強い人ほど、信頼感が欠けている場合が多いのです。
責任感と信頼感は、車の両輪と同じで、どちらが欠けても上手くいかないのです。
責任を持ちながら、周りの人を信頼するという覚悟が、責任を持つ人には必要なのです。
自分一人でどうにかなる事、自分一人でコントロールする事が出来る事には、責任感というのは必要ないのです。
責任感は、人間関係があるから必要であって、人間関係には信頼関係が必要なのです。
責任感を持ちたいのであれば、同時に信頼感も必要なので、信頼感が小さい人は、信頼感を意識する必要があります。
謙虚になって責任感を強く持つ
責任感が強い人ほど、いつも謙虚になる必要があります。
なぜなら、いつも下からの目線というものを持っていないと、足元を掬われるからです。
責任感を持つという事は、位置や立場が与えられている場合が多いのです。
会社でいえば、部長であったり、課長であったり、もしくは社長であったりするのですが、上の立場で責任を持ちながら、いつも謙虚にならないと、足元が見えなくなります。
日本人というのは、基本上の立場の人を敬うので、上の立場の人が謙虚でいると、とても信頼感が出来るのです。
いくら責任を持っていても、責任感が強かったとしても、謙虚になるという事は忘れてはいけないのです。
いかがでしたか?
理想は、責任感を強く持って、力まないで、謙虚に振る舞うという事ですが、実際には簡単そうで、なかなか出来ないのが現実です。
ただ、この理想に近づく事が、責任を持つ人にとっても、周りの人にとっても、プラスになる事は間違いないのです。
一時的な責任感というのもありますが、長期で責任を持つ場合は、長い目で見ながら、責任を持ちながら、信頼関係を築く事で、責任を全うする事が出来るのです。
まとめ
責任感が強い人とは、どういう人か考えてみた。
- 責任感を強く持っても力まない
- 何に対しての責任感であるのか?
- 責任感が強くても一人で出来る事には限りがある
- 責任感と信頼感
- 謙虚になって責任感を強く持つ
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