嘘をつく子供について考えてみた。なぜ、嘘をつくのか?

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勘違いしているのか、何かの影響なのか、嘘をつく子供っていますよね。

子供なので、自覚がないのかもしれませんし、何故嘘をつくのか質問しても、ちゃんとした理由を答えてくれるとは限りませんから、叱ってどうにかなるものとも思えない問題です。

その問題を考えて、7つにまとめてみました。

 

嘘をつく子供について考えてみた。なぜ、嘘をつくのか?

幼児期特有の嘘

幼い子供は、自分の空想の世界を持っています。そして、空想の世界と現実の境界線がなくなっているのです。

自分の空想の中で起こったことを、現実で起こったことのように話してしまうのです。

これは嘘と言うよりも、子供の豊かな想像力が影響しているだけなので、普通のことだと思われます。

成長するにつれて、現実と空想の境界線は、はっきりしてくるので、特別に心配することではありません。

しかし、子供のつく嘘の中には、こうしたい、こうなってほしいという願望も含まれているのです。これも、成長過程の1つです。

これらの場合には、子供には嘘をついているという自覚はありません。心配はいりませんが、楽しい会話の時間だと思って話を聞いてあげてください。

 

親の影響

親に虚言癖がある場合、子供はそれを見て育っているので、嘘をつくことが悪いことだという意識はありません。気軽に嘘をついてしまいます。

親がやっていることなので、子供にとっては、悪いことでも何でもない、普通のことだと思っているのです。これはやめさせるべきです。

子供が虚言癖にならないように、まずは親の虚言癖を治すことから始めてください。子供は大人をよく見ています。

こうなった時はこう答えればいいと、親を見て日々学習して成長していきます。育児とは、1人の人間を正しく育てることです。

虚言癖なんて持っていては、子持ちになれても親という責任ある立場にはなれません。親は、正しいことを教える存在です。

虚言癖があっては、幸せな家庭も作れません。病気に気づいたら治療するように、自分の悪いところに気づいたら、それを治してください。

放置していては、子供に悪いところが伝染してしまいます。

 

叱られたくないから

子供は、自己防衛本能で嘘をつきます。子供との接し方が、厳しすぎませんか?本当に、些細なことで叱りすぎたことはありませんか?

子供が叱られるのを怖れて、本当のことを言えないくらい、厳しくしすぎていないか考えてみてください。

親が、何故だどうしてだと質問をしていても、すぐにばれてしまうような嘘をついてでも、逃れたいほど厳しく怒鳴ったことはありませんか?

本当のことを言っても叱られるのなら、嘘で取り繕っても変わらないと思ってしまうと、余計に本当のことは言えなくなります。

本当に正直に話した場合は、正直に話したことを認めてあげてください。正直にいった点は、理解してあげてください。

愛情があるのなら、よかった点と悪かった点を理解することが出来るはずです。子供が嘘をつかないような環境を作ることも、大人の役目です。

 

周囲が子供のことを盲信している

自分の子供の言うことを、信じすぎていませんか?もちろん、自分の子供のことを、信用するのは当たり前です。子供の味方になるのは、当たり前です。

しかし、子供がどんな嘘をついても信じてくれると思い込んでしまうと、だんだん親を騙すことに罪悪感がなくなってきます。

子供は成長するにつれて、外の広い世界を知り始めます。どんなに騙しても、親は自分のことを信用し続けると思い込んでしまっていると、どうなるか考えてみてください。

嘘は、絶対にばれます。その時、どれだけ親が傷つくかも想像せずに、嘘をつき続けます。盲信は、してはいけません。

喧嘩したとき、片方の言い分だけを聞いてはいけないのと同じです。罪悪感がなくなってしまったら、非行に走ることだってあるのです。

取り返しのつかないことをさせないためにも、善悪の区別をつくように、目を見てゆっくり話す時間を作ってあげてください。

盲信しては、嘘をつく環境が出来てしまいます。

 

悪いことだと理解できていない

嘘も方便と言うのに、嘘をつくことがどうして悪いのか、子供が理解できるように説明してあげたことはありますか?

嘘をつくと、周囲から信用されないからでしょうか。人を、騙してしまったからでしょうか。

子供のつく嘘なんて可愛いものだと、成長過程の些細な出来事だと思って、放置しすぎてしまっては、息をするように、嘘をつく人間になってしまう可能性だってあるのです。

罪悪感を感じることもなく、人を騙す人間になるなんて可哀想じゃありませんか。

嘘をついてはいけないではなく、人を騙してはいけないと言い換えてみたら、罪悪感を感じるかもしれません。

善悪の区別は、早くから教えておかないといけないことなのです。だから、嘘がいけない理由を一緒に考えて、教えてあげてください。

 

心配をかけたくない

例えば、いじめられていることを言えなかったり、怪我を自分が転んだなどと、嘘をついて心配させないように耐えているかもしれません。

悔しい思いや悲しいことを言って、家族に悲しい思いをさせたくないと思っての嘘もあります。

この場合、真実を知っても子供を責めてはいけません。どうして言わなかったと、問い詰めてはいけません。

もしかしたら、親に話す時間も、きっかけもなかったから、黙っていたのかもしれません。言っても仕方ないと、信頼されていないのかもしれません。

親に何でも話せる子供は、とても少ないのです。子供だって、自分で考えて行動しているのです。

余計な心配をさせたくないと考えての嘘なら、その優しさを認めてあげてください。

 

秘密を持ちたい

秘密を持っていることを大人っぽいと考えて、些細な秘密を作って、それを隠し通そうとしているのかもしれません。

企業秘密と言う言葉もあるので、秘密と言うものを、なんとなくカッコイイと思っていることもあります。

秘密や隠し事があるのは当たり前なことです。言えない代わりに嘘をつくのです。

嘘をつくことにも、些細なスリルを感じて楽しんでいるのかもしれません。友達と秘密を共有するという、遊びをしているのかもしれません。

些細な遊びなら、ちょっとの嘘も気にしなくても大丈夫です。些細なことなら、誰だって嘘をついています。

嘘をつかない成長なんて、まずありえません。これも成長過程でもあるのです。

 

いかがでしたか?

嘘をつくというのは、とても悪いことだと言われますし、そう教わってきたはずです。嘘つきは、泥棒の始まりだと教わって、嘘をつく人は、絶対悪いことをすると思われているのです。

嘘も方便と言うように、人を傷つけない為の嘘もあります。怒るべき嘘と、責めてはいけない嘘の2種類があるのです。

全ての嘘を怒っていると、子供は混乱してしまいます。何故なら、自覚していない場合もあるからです。悪いことをしていないのに、怒られてしまっては可哀想です。

自分が子供のとき、どんな嘘をついたか考えてみてください。そして、子供と会話する時間を大切にしてください。

 

まとめ

嘘をつく子供について考えてみた。なぜ、嘘をつくのか?

  • 幼児期特有の嘘
  • 親の影響
  • 叱られたくないから
  • 周囲が子どものことを盲信している
  • 悪いことだと理解できていない
  • 心配をかけたくない
  • 秘密を持ちたい