時間が経つのが早いと思う時の、心理とは?

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zikanga-tatsu
みなさん、最近時間が経つのが早いと思う時ないですか?

20歳を過ぎると、年々加速度的に年齢を重ねていくように感じますよね?では、なぜそのように感じるのでしょうか?

本日は、「時間が経つのが早いと思う時の、心理とは?」というテーマで、年齢と関連した諸説をみなさんにご紹介します。

時間に振り回されることなく、上手にコントロールすることにより、人生を今より輝かせることは可能です。

時間の有効活用という観点からも、参考にしていただければ幸いです。

 

時間が経つのが早いと思う時の、心理とは?

ジャネーの法則

まずはじめに、時間が経つのが早いと思う理由として、現在最も有力な説である、19世紀のフランスの哲学者・ジャネーの法則をご紹介します。

内容は、主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く評価されるという現象を、心理学的に説明したものです。

わかりやすく解説すると、生涯のある時期における時間の心理的長さは、年齢に反比例するということなのです。

例えば、1歳の1年である365日と比較すると、50歳の1年は体感的にはその50分の1である、約7日分に感じられるということなのです。

つまり、年齢を重ねていくと、生きてきた年数によって、1年の長さの比率が小さくなり、どんどん時間が早く感じるのです。

さらに、体感的には20歳で、人は人生の半分を終えているように感じるのです。

つまり、残りの20歳から80歳くらいまでの長い年月が、0歳から20歳の体感時間と同じということになります。

30歳の誕生日を迎えた人が、「つい最近まで20代のつもりだったのに。」と感じるのも、納得がいきますよね?

まずは、時間が経つのが早いと思う理由とそのしくみを理解した上で、今・この瞬間を大切に生きているのか?ご自分に問うてみる事から始めてみませんか?

 

同じことの繰り返しが多くなるからという説

年齢を重ね、特に社会人以降は、会社と家の往復で、変化が少ない生活になりますよね。この状況下で、脳は同じ情報を繰り返し受け取ることになります。

脳は新しい情報を受け取るときには、情報を整理しなおして、私たちが理解できる形にしなければいけないので、その処理に時間がかかります。

しかし、なじみのある情報を処理する時には、まったく時間はかかりません。そのため、同じ長さの時間でも、いつもより短く感じるのです。

ややもすると、マンネリ化の原因にもなりかねず、やる気・気力の低下・脱力感にもつながる可能性があるのです。

何となく、日々の生活に充実感を感じられない!というあなた、新たな行動を起こすことから始めてみませんか?

 

心拍数に関係しているという説

みなさん、こんな経験ありませんか?

楽しいことは時間が経つのが早く感じ、つまらないことほど、時間が遅く感じるということ。この現象は、私たちの心身と、どのような関係があるのでしょうか?

楽しいことをしているときは、一般的に通常より心拍数が高まります。心拍数が高まると行動のペースも速くなります。そのため、時間が早く感じるわけです。

逆に、つまらないことは興奮したりしないので、心拍数が高くならず、「あと1時間もある。長いなぁ~」と感じるわけです。

しかし、つまらないことの中にも、楽しみを見つけることは可能です。

同じ人生を生きるなら、楽しみを多く見つけ、時の流れを速く感じさせて、日々を充実させていきませんか?

 

記憶量に関係しているという説

脳への記憶する情報量が少ないと、時間の経過を早く感じるものです。

わかりやすく説明すると、子供の頃は初めて体験することが多く、生活しているだけで記憶する情報量も多いため、時間の流れを遅く感じるのです。

逆に、大人になり経験を積んでくると、ある程度の知識がすでに脳内にインプットされているため、全体の処理量が少なくてすみ、結果時間の経過を早く感じるのです。

つまり子供は、ハードディスクの空き領域が十分残っている状態であり、新しく入ってきた情報・経験なども、全てそのまま保存することが可能なのです。

全てフルサイズで保存できるから、一日の時間も長く感じるということなのです。

逆に大人は、元々の情報量が多い、つまりハードディスクの空き領域があまり残っていない状況なのです。それゆえ、新しい情報もフルサイズで保存できず、 断片的に取り込むしかないのです。

そのため、一日分の情報量がかなり短縮されてしまうから、 体感速度も早まってしまうという説もあります。

すでにある情報量に依存しすぎると、固定概念や自分の価値観に囚われてしまい、自己成長を阻害する要因になりかねません!

日々、成長するためにも、常に人と出会い、自分にはない価値観・考え方を得て、既存の情報とうまく融合させ、選択肢を増やしておきましょう!

 

年齢によるある脳内物質低下に関係しているという説

最後に、特に40歳以降のみなさんに注目していただきたい内容をご紹介します。

とある動物実験の結果、脳の中で合成される、アセチルコリンという神経伝達物質が低下すると、時間を短く感じるというデータがあるのです。

さらに同じく、神経伝達物質のドーパミンの量が少なくても同様の結果だというのです。

この2つの物質は、人間では40歳ごろから、脳内で合成される量が減るといわれていて、このことも時間を早く感じる原因の一つと考えられています。

 

いかがでしたか?

本日は、「時間が経つのが早いと思う時の、心理とは?」というテーマで、年齢と関連した諸説を、みなさんにご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

「時は金なり」という格言にもあるように、時間は人にとって有限であり、かつ重要です。いかに時間を有効活用して、人生を自分らしく生きていくのか?人間共通の永遠のテーマですよね?

まずは、この記事を参考に、年齢と時間の経つことに対する感じ方の相関関係をよく理解したうえで、時間管理術なども併用して、活かしていきましょう!

最後に、みなさんがすぐにでも活用できる、イタリア式時間管理術「ポモドーロテクニック」を簡単にご紹介します。

25分間を1単位とし、間に5分の休憩を入れ、4ターム終了後に長めの休憩をとるという方法です。

仕事の効率を上げるのに、とても有効な手段です。一度試してみてはいかがでしょうか?

 

まとめ

時間が経つのが早いと思う時の、心理とは?

  • ジャネーの法則
  • 同じことの繰り返しが多くなるからという説
  • 心拍数に関係しているという説
  • 記憶量に関係しているという説
  • 年齢によるある脳内物質低下に関係しているという説