あなたは「今日は調子がでない。なんでだろう……」と、思ってしまう事はありませんか?
実は、それは病気かもしれません。
と、言っても日本人の5人のうち1人がこういう、「元気がでない」と実感しているようですので、「自分だけじゃないんだ」と思いながら読んで頂けたら幸いです。
ところで、どうして、こういう「ネガティブ思考」ということになるのか、皆さんはご存知ですか?
実は、社会的ストレスだったり、対人ストレスだったり、主に「メンタル」に関わることが多いのです。
では、ポジティブになる、5つの行動を一緒に考えてみましょう。
ポジティブになる、5つの行動
食事をしっかり摂る
食事は、人間が必要とされている行動のうち、重要な部分を占めています。
現在の人間は、1日3食を食べることが一般的になっています。1日3食しっかり食べることで、体内のホルモンバランスが活性化され、活力が湧く、という原理です。
しかしその昔、エジソンがパンを焼く「トースター」を発明する前は、人間は1日2食だっという有名な話があります。
「それじゃあ、1日2食でもよくない?」とお思いの方も多いでしょう。確かに昔は、1日2食でした。しかし、食べる内容が違います。
現在の人間の食生活と比べてみましょう。
現在
朝食:パンや米などを中心とした食事。
昼食:家で食べることが少なく、自分が食べたい物(自分のお腹に入る分)を購入、または弁当などで食べる。
夕食:家庭でまたは1人で、およそ朝食の1.5倍の量を食べる。
に対して、昔の人は、
昔
朝食:1日の大半が労働なので、苦しいくらいまで食べる(諸説あり)。
昼食:なし。
夕食:必要最低限の物を食べて早く寝る。
現在と昔の違いがお分かりでしょうか?
昔の人は1日2食とは言えど、食べるときにしっかり食べています。それに比べて、現在の人は1日3食、バランスよく食べています。
この1日の食べる量は、ほぼ同じと考えられています。
ですので、「ダイエット中だから……」「別に食べなくてもいいや」などの理由で食事を抜かすと、体内のホルモンバランスが崩れてしまう、ということになります。
お気をつけください。
睡眠はほどよくとる
皆さんの中には、「なかなか寝付けない」「朝が苦手で起きられない」という方も多いと思います。
睡眠は、食事と同じく人間にとって、必要な行動に分類されています。特に睡眠に関しては、7時間寝たとして、1日の3分の1を占めているので、とても重要な行動です。
では、「なかなか寝付けない」という方。まず初めに、「寝ようと思わないでください」。
言葉が矛盾していますが、「早く寝よう」「明日は朝が早いからたくさん寝ておかなくちゃ」などの理由で、布団に入っても「寝よう」という意識が強いのです。
睡眠というのは、人間がリラックスした時に必然と寝ることを指します。
ですので、「早く寝よう」と考えるのは、実は逆効果なのです。ですので、布団に入った時にまず考えることは、「横になっているだけで身体と脳が休まるんだ」と、考えてください。
そうすることによって、「早く寝よう」の意識がなくなり、自然とリラックスできる、という訳です。
「朝が苦手で起きられない」という方も、ほとんど同じです。
朝が苦手には色々種類がありますが、例えば7時にアラームをかけたとします。そうすると、布団に入っている最中に「明日、7時起きかぁ……」と、寝たあとのことを考えてしまいます。
時にはそれも重要ですが、まずは「横になっているだけで身体と脳が休まる」ということを考えましょう。
次の日のことは、次の日に考えれば良いのです。それが1日の「メリハリ」につながるということです。実践してみてください。
※それでも眠れない、途中で目が覚めてしまう、朝起きるのが辛い、という方には心療内科、精神科の通院をお勧めします。
家にストレスを持ち帰らない
まず、読んでいる方は、ネガティブ思考かな?と思ってませんか?
「ネガティブ思考=過度な妄想をしてしまう人」と、心理学の世界では考えています。
その「妄想」は、性的なことを考える妄想とは少し違います。精神医学では「非合理的かつ訂正不能な思いこみ」と、位置付けられています。ということは、まず現実では起こり得ないことを考えているわけです。
それとストレスは、どう関係があるか。まず考えてみましょう。皆さんも一緒に考えてみてください。当てはまった項目があれば覚えておいてください。
①あの言葉、もう少し別な言い方があったかなぁ。
②なんで自分の時には悪い結果なのに、他の人は良い結果なんだ。
この2つのうち1つでも当てはまったことがあれば、あなたははストレスを感じています。
①の「あの言葉、もう少し別な言い方があったかなぁ。」はよく使いますね。しかし、あまり長く考えてはいけない項目です。
別な言い方があったのであれば次の機会にまず、訂正をすること。「あの言い方は少し間違ってたよ」などです。
言ってしまった時、自分の中では最良の言葉を選んだはずです。それを後から後悔するより、一度訂正をして、親しい友人であれば、「こんな時、どう言ったらいいと思う?」など、聞いてみるのが一番のお勧めです。
次に②に当てはまった方は、だいぶストレスを感じています。
自分の時は悪い結果で、他人の時は良い結果、ケースにもよりますが、それは自分が気付いていないだけで、思わぬところで自分の時、良い結果だったことも、たくさんあるはずです。
そう考えると、その時は悪い結果に終わってしまいましたが、過去、または未来に良い結果が訪れます。しかし、ただ待つのではなく、良い結果になるように努力をしなければなりません。
以上のことを、もし家で毎日のように考えている方は注意です。ストレスというものは家に持ち帰ると、その物を対象に考えてしまうケースが非常に多いのです。
例えば、会社でマグカップを落としてしまった。そして、今、目の前にマグカップがあると、落としてしまったことを思い出してしまいます。それが悪循環につながってしまいます。
もちろん、家に帰ってマグカップを見て、思い出すこともあるでしょう。しかし、その前。自宅に帰る前に5分でいいので、自分の今日、感じたストレスを考えてみてください。
そして、考えたストレスに対して、必ず「次はこうする」という、決意を持ってください。そうすることで、家にストレスを持ち込まず、少しでもリラックスした状態で帰ってきてください。
不満を怒りを口に出す
普段、皆さんは不満や怒りを我慢して生活していませんか?実はその我慢って、逆効果なのを知っていましたか?
実験の例をご紹介します。
アメリカの心理学者、スペラ博士らは、リストラされた63人の人達に1日20分間に渡って、自分の不満や怒りを口にするようにさせました。
「リストラした上司、ムカつく」「これからどうすればいいんだよ!」等
すると1週間後、彼らは何もさせなかった人達に比べて、明らかに気持ちが明るくなったのです。
さらに数ヶ月後、何もさせなかったグループでは、再就職率が14%だったのに対し、不満を吐き出したグループは、53%が再就職をしていました。
また、アメリカのウェイン州立大学の心理学者ラムレイ等は、ストレスが高く不眠で悩む74名の大学生に、感情を吐き出す日記を付けさせました。
すると、その日記をつけたグループはそうでない人より、その学期の成績がアップしたという実験結果があります。
このように、マイナス要素などを「言う・書き出す」などで、ハッキリと認識することを、「エモーショナル・ディスクロジャー」と言います。
これを行うことによって、気持ちはスッキリするわけです。
逆に、テストやプレゼンテーションなどで失敗した時に、マイナスの思い込みが激しい時には、「こんなこと考えちゃだめだ」「もっと強くならないと」など考えると、かえってその思考から抜け出せなくなり、ストレスも溜まりやすくなるわけです。
大切なのは、1日に10分でも良いので、「ネガティブなことを考えても良い時間」を作ることです。日記を付けても、口に出すだけでも構いません。
あなたの中の辛い気持ちから、目をそらさないでください。辛さや悲しみ、怒り。全部含めてあなた自身なのです。
そう思えたときに初めて、その感情を乗り越えることができるようになります。こうやって、特にネガティブ思考が激しい方は是非、この方法を活用してみてくださいね。
人に優しくする
これは根本的なことですが、ネガティブ思考が激しい方でもそうでない方でも、当てはまります。
特に、自分のことばかり考えている人は、周りの人間から徐々に、興味を持たれなくなります。相談相手からも断られる可能性もあります。
人は一人では生きていけないのです。ですので、人と関わりましょう。
気楽にできることは、「挨拶」「スキンシップ」「相談する」です。挨拶をしない人には、周りは距離をとります。
しかし、今まで挨拶をしていなかった方もチャンスがあります。
いつもの自分と違う表情、笑顔で大声で「おはよう!」と言ってみましょう。そうすることで、周りは一気にあなたのことを認識して「そんな一面もあるんだ」と思ってもらえます。
スキンシップに対しては、過度なスキンシップはご法度ですが、挨拶と並行するなら、相手の肩に手をあて、「おはよう!」というだけで良いのです。
人間は、他の人間に触られることで、好感度がアップするという実験結果もでています。怖がらず実行してみましょう。
そして、自分が何か困った時、1つのことに対して思い込みが激しい時に、相談できる相手を見つけましょう。1人でも良いですし、たくさんいたことに越したことはありません。たくさんの相談相手に相談して、いろんな意見を聞きましょう。
この、「挨拶」「スキンシップ」「相談する」は一見、自分のことだけに感じてしまいますが、相手にとっては「挨拶してくれる人」「気軽にスキンシップをとってくれる人」「自分に悩み、相談、胸の内を明かしてくれる人」と、相手のためにもなり、総合的に考えて、「人に優しくする」ことにつながります。
学生さんでも社会人の皆さんでも、今からでも遅くはありません。実践することで何かが変わります。是非、実践して頂けたらと思います。
いかがでしたか?
ここまで、ポジティブになるには?を改善する為に気楽に試したい5つの事を書いてきました。
ネガティブ思考というのは、特に自分1人で考えることが多いです。それが悪い思考、ストレスだったら、相談を。良い思考だったら周りに話してみるなど、方法は上記以外にもたくさんあります。
自分で模索して新しい方法があれば、どんどん”気軽”に試してみてください。それが、心構えの1つの道だと思っています。
もちろん、あなたがその1つの道を枝分かれするように、たくさんの道を作ることも可能なのです。まずは、一つ一つ気軽に試してみてください。
まとめ
ポジティブになる、5つの行動
- 食事をしっかり摂る
- 睡眠はほどよくとる
- 家にストレスを持ち帰らない
- 不満を怒りを口に出す
- 人に優しくする
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