上手く投げられ、上手く受け取れる、ボキャブラリーが豊富、時事に精通しているなど、日々の努力と慣れで会話上手な人になる事が出来ます。
この中に、相手の気持ちを思いやる会話の仕方があります。
方法というよりも、心の持ち方でしょうか。
相手の気持ちを考えながら会話をすると、うまく行く理由は、おとぎ話の『北風と太陽』の例が一番納得が出来るのではないでしょうか。
あなたが太陽のように柔らかな日差しをを送れば、相手はコートの襟を立てて防御するどころか、コートを脱いで寛ぎます。
寛げた時に、心のキャッチボールが始まります。
相手の気持ちを考えながら会話をすれば、うまくいく7つの理由
人はどんな時に寛(くつろ)いで話しを始めるのか
10人十色
会話の前に、いろいろな人がいる・・・このことを、もう一度理解しておきましょう。自分自身も、その時々で話している事につじつまが合わなかったり、言おうとしているのに上手く表現できない事があるなど、思い当たる事はありませんか?相手も同じ。
話上手な人、話下手な人もいます。そして育った家庭、環境や学歴などいろいろな事が合わさり、同じ物を見たり聞いたりしてもとらえ方が違います。人はそれぞれ違うのだと踏まえていると、相手の立場になる事は難しくとも、色眼鏡で見たり、軽視したり、などという態度で相手を否定しないで済みます。
一人の人として接してもらえ、自分の居る場所を見つけられた時、人は楽しさを分かち合いたい時、自分から話を始めます。
まずは耳を傾ける
会話をスムーズにしたい時は、相手の言っている事に耳を傾けてみます。会話上手になりたければ、バーテンダー会話力を見習うといいと言われます。ドラマや、映画のシーンを思い出してみると、ほとんどの場合バーテンダーさんは無口・・・カウンター向こうにいる黒子に見えます。どこが会話力?と疑問になりますが・・・
これは、相手のペースに合わせて、相手が何を話そうとするか、聞くところから会話するとうまくゆく、秀でた例なのですね。もちろんプロの仕事、かつバーという場所で、客を邪魔せず、心地よく、お酒が飲めるようにする為の技です。
私たちの会話に於いて見習える点は、先ずは耳を傾けることで、相手の状況やペースをつかみ、それに自分を呼応させる努力をすることでしょうか。
相手からすれば、私の話を聞こうとしてくれている人、受け入れようとしてくれている人ということになります。
相手の出すオーラを感じ取る
『まず聞くこと』と共通していますが、相手の出すオーラを感じ取れるようになりたいですね。私たちは触角をもっているわけではありません。なので、相手の感情が逐一分かるわけではありません。ですが、なんだかいい事があった、ちょっと機嫌が悪い、悲しそう、こういう様子はなんとなく伝わってくるものです。
いい事があったようなら『何かいい事あった?』と話し始めても、喜びに気がついてくれた事を嬉しいと感じます。それ以外なら、相手に主導権を与え、話の進め方を相手にまかせます。暫くしても会話が弾まないなら、「あんまり元気ないね?」とあなたが気が付いている事を知らせてみます。
人は、嫌な事は話したくないものの、状況によっては話してしまいたい時もあります。会話を進めようとするあまり、急がしたり、尋問風になったり、これでは台無しです。会話は二人三脚に似ていますね。
何を伝えたいのかな?
話している事が今一つピンと来なくても、何を言おうとしているのか探すことはできます。そうすると、話しの全貌の一部を知ることができます。『○○の事?』と小さな質問を投げかけたりして、相手に話題のポイントを絞ってもらいます。
相手をコントロールするのではなく、相手に委ねた、話題の明確化です。小さな子どもとの会話がそれに似ています。こちらがイライラすれば、子供は焦りさらに話があらぬ方向へ向かいます。
どんな事を伝えようとしているのだろう、ゆとりを持って待てば、素敵な話を聞けます。
話す相手のいることを忘れない
つい相手の話を遮ってしまったり、話題を取ってしゃべってしまうこともあります。誰しもあることですが、それが重なると、これは話させないように仕向けている事になります。また、気乗りのしない話題などの時に、聞こえていないかのように、反応のない人もいます。そんなにいちいち気にしなくても、という方もいるでしょう。
ですが、自分がされた時どんな思いがするでしょう。意に介さない人もいれば、気分を大きく害する人もいます。憤りの後に残るのは寂しさです。寂しい思いを抱えた時人は心を閉ざします。
相手の心を閉ざす事は、そうさせた人自身も締め出されたのです。
時間を共有している事を忘れずに
会話をする時は、ある場所にたった一人でいて、一人でしゃべるわけではありません。どこかの場所へ二人かそれ以上の人が集まり、会話が行われます。会話は、その時一緒に過ごすための一手段です。そのひと時をどう過ごすか、そのためにはどうするか・・・。
楽しい時間を過ごしたいと思うのであれば、会話の前に、まずみんなが和気あいあいでいられるようにしたいものです。和やかに過ごすためには、自分を大切にするのと同じく、そこにいるすべての人を大切にします。ここから会話が始まれば、会話は弾むことでしょう。
聞いて話すことを楽しむ
会話がうまくゆくようにと、「話題」と「話す事」に集中すれば、もうそこで会話にはなりません。会話に技術がいるならば、色々な本を読み、映画を見て、音楽を聴き、様々な知識を情報として身につけます。これは会話を誰とでもどんな状態でも長く続けられるテクニックとして役に立ちます。
また、会話には寛(くつろ)ぎと楽しさという背景があります。聞いて楽しみ、話して楽しむ、そして心が寛(くつろ)ぐ。自分と相手にとって心が寛(くつろ)ぐ、言葉のやり取りをしようと心がけると、楽しい会話が続きます。
いかがでしたか?
会話は数人の人が話題を共有して成り立つもの、相手と自分の気持ちの両方を、同時に大切にしたいです。友人との会話なら、7つのポイントを心に留めて、楽しい時間を作ることを考えましょう。
もし、仕事上の理由などで、感性が大きく違う人、相手の事より自分の事を主に話したい人、教えたがりな人、と会話をする機会が多いなら、聞く側に徹することで会話は上手くゆきます。
この記事が少しでもあなたのお役に立ってくれる事を願っています。
まとめ
相手の気持ちを考えながら会話をすれば、うまくいく7つの理由
- 10人十色
- まずは耳を傾ける
- 相手の出すオーラを感じ取る
- 何を伝えたいのかな?
- 話す相手のいることを忘れない
- 時間を共有している事を忘れずに
- 聞いて、話すことを楽しむ
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