あなたは、「飲みニケーション」という言葉をご存知でしょうか?
簡単にご説明すると、「飲み+コミュニケーション」の造語であり、普段職場では中々言えない物事を、お酒の力を借りて、本音で話す事により、親交を深める事なのです。
一時は死語となった「飲みニケーション」が今再び、脚光を浴びているというのです。
それは何故でしょうか?
背景には、バブル崩壊後の長期的な景気停滞によって、「結果が全て」という考えが職場を支配し、職場のコミュニティーとしての機能が破壊され、職場の人間関係はギスギスし、「職場は単に仕事だけする場」という風潮が蔓延していきました。
また、職場の人間関係が悪いとマンパワーがフルに発揮できず、思った成果が期待できないという事もわかってきたのです。
更に、人間関係の希薄な職場は楽しくなく、離職率も高くなるという現状を、まずは理解しておきましょう。
本日は、「お酒は、ひとつのコミュニュケーションツールとなるか?」というテーマで、あなたとご一緒に、「飲みニケーション活用術」と気をつけたい点をお話しします。
お酒は、ひとつのコミュニュケーションツールとなるか?
愚痴・小言・批判はNG
始めに、あなたへ質問です。飲み会と飲みニケーションの違いは何でしょうか?
一般的に飲み会は、目的が明確ではなく、「ただ楽しければよい」や「うさ晴らし」で、参加する方が多い傾向にあります。
それに対し、飲みニケーションは、お酒の力を上手に利用し、誰からも好かれ、敵をつくらず、人としての信頼関係を構築し、仕事でも、プライベートでも評価されるようになるための、コミュニュケーションツールのひとつなのです。
そのため、同僚や上司、会社の悪口を言ったり、批判をするなどの、ネガティブ発言は基本的にNGなのです。
あくまでも、飲みニケーションの場は、毒を吐き出す場ではなく、信頼関係を築く場なのですから。
相手のなかに、自分と共通するものを見つけ、お互いの距離を縮める事に尽力しましょう!
相手を理解しよう
次に、飲みニケーションを、ひとつのコミュニュケーションツールとして活用するコツをご紹介します。
一つ目のコツは、「相手を理解する事」に注力するという事です。
誰しも、飲みの席では、つい自分の話をしたくなるものです。
しかし、自分の事を話す前に、まず相手を理解する姿勢を持つ事が大切なのです。
始めに、場の空気を温めるために、相手が答えやすい事から聞いてあげるのが大事なのです。
例えば、相手にとって答えやすい質問の代表的な例として、「どんなお仕事されているんですか?」など。
つまり、こちらが知りたい事ではなく、相手が答えやすくて興味がある事を聞くのがコツなのです。
一番してはいけなことは、相手に無関心でいること。
相手に無関心であれば、相手もあなたに無関心、盛り上がらなくて当然なのです。
まずは、相手に興味・関心を持ち、話を聞く事から始めてみませんか?
自分を開示しよう
ニつ目のコツは、「自分を開示する事」です。
前章でお話しした通り、まずは相手に関心がある事を示して質問したら、次は自分の事を話す番です。
聞かれてもいないのに、自分の事を話すのは考えものですが、相手に関心を持っている事を示し、話が弾んだ所で、相手が自分に関心を持ってくれたら、答えられる範囲で自己開示をし、答えるとよいでしょう。
なぜなら、お互いを知るという事が、信頼関係構築への第一歩になるからです。
つまり、返してもらう目的で、自ら先にボールを投げ、自分に投げてもらったボールは、きっちり相手に返すという事を、意識するとよいでしょう。
共通点を見つけよう
三つ目のコツは、「共通点を見つける事」です。
同じ出身大学、同じ趣味、好きな本や映画などの共通項があると、年齢や職業、価値観の違いを超えて、人と人は一気に結びつくものです。
自分自身が、相手に関心を持てば持つほど、共通点をたくさん見つけ出す事が可能になります。
また、自分を開示する事で、相手に共通点を見つけてもらう事も出来るのです。
言い方を変えれば、いちばん簡単に相手との距離を縮める方法は、共通点を見つける事なのです。
特に、こだわりの趣味などのコアな部分での共通点であればあるほど、急接近できるのです。
人間は、自分の世界観に近い人ほど、仲良くなるというのが、その所以です。
まずは、相手との「共通点探し」から始めてみませんか?
小さな一言を見逃さない
四つ目のコツは、相手の「小さな一言を見逃さない事」です。
例えば、飲みニケーションの場で、ある人がワインを飲みながら「白ワインが好きなんですよ」と、言ったのを覚えていたとしたら、次に飲む席で「今日は白からいきますか?」と、自ら切り出してみてください。
すると、「覚えていてくれたんですか?」ということになり、一気に仲よくなれるのです。
こういう些細な事こそ、飲みニケーションならではのメリットかもしれませんよね。
大切なのは、相手の何気ない、小さな一言を覚えておく事なのです。
誰もが見逃してしまうような、こだわりの部分を覚えておけばおくほど、「私の事をこんなにも気にかけてくれていたんだ」と、相手から信用され、飲みニケーションの本来の目的である、「相手との信頼関係を構築する事」に、つながっていくのではないでしょうか?
いかがでしたか?
本日は、「お酒は、ひとつのコミュニュケーションツールとなるか?」というテーマで、あなたとご一緒に、「飲みニケーション活用術」と気をつけたい点をお話ししましたが、いかがでしたでしょうか?
最後にもうひとつ、あなたへ「飲みニケーション」をする際に、大事なポイントをお話しします。
それは、初対面でいいなと思った人とは、ビジネス・プライベート問わず、意識的に3回会ってみるという事です。
3回会うと、知人から友人に格上げされ、お互いに協力関係が築けるので、良きパートナーになれる可能性が、ぐ~んと高まるのです。
まとめ
お酒は、ひとつのコミュニュケーションツールとなるか?
- 愚痴・小言・批判はNG
- 相手を理解しよう
- 自分を開示しよう
- 共通点を見つけよう
- 小さな一言を見逃さない
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