画像と聞くと、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか?
情報技術の進んだ昨今では、デバイス上のスクリーンの中にある、絵を想像する方が多いのではないでしょうか。
今回は、そんなデジタル化された絵ではなくて、実際に人の手によって生み出された絵画、美術的な絵を鑑賞する事を推奨する理由3つと、どんな絵が癒されるのに、オススメかについて、ご紹介したいと思います。
癒しの画像について考えてみた、5つの事
時間の速さを緩める
技術革新が進み、今では場所・時間に問わず、誰とでもすぐに繋がれたり、膨大な情報を得ることが出来る、便利な世の中になりました。
しかし、逆に言えば、私たちは大きな情報の速い流れの中に捕らわれて、片時も落ち着いて自分自身と、また世の中の状況について、冷静に捉える余裕が無くなりつつあるとも言えます。
人間のアナログで色彩豊かな、ゆったりとした感覚が、まだこのモノクロームで答えを急ぐスピード感のある世の中に、追いつけていないのです。
そんな中で、人の手によって創り出された作品たちは、あなたに人間本来の時間感覚を提供してくれます。心の閉塞感やストレスからあなたを解放し、創造性溢れる世界へと導いてくれます。
1か0かの二択で答えの出る情報化社会に対して、人間は1から無限大に選択肢があり、人の数だけ正解も間違いも正義も悪も存在します。
芸術は、そんな人間の無数の感覚が形となって表れたものなので、あなたにきっと居心地のよい、人間らしい時間をもたらしてくれるでしょう。
感性を豊かにする
絵画を含め美術というのは、あなたの感覚に、ダイレクトにメッセージを訴えかけるものです。
言葉だと理性が邪魔をして素直に、もしくは快く受け入れられないことでも、絵だと直接感覚に伝わってくるため、抵抗感なくその作品に込められた、様々な目に見えないものまで受け取ることが出来るのです。
日常的に美術に触れていれば、そうした頭や五感で理解出来ないことや、発見出来ないことを、感じることの出来る“感性”が磨かれます。
この“感性”は、あなたに日々の生活の中に散りばめられた小さな奇跡や、注目すべきことを気づかせるアンテナになります。それは、あなたの人生を何倍も豊かにし、人として大事なことを教えてくれるのです。
ぜひ、頭で理解しようとするのではなくて、心で、感覚で、全身で、素直に絵を感じてみてください。
価値観を確立する
様々な視点からの、情報に溢れかえったこの世の中では、自分自身の物事の判断基準、つまり価値観をしっかりと持っていなくては、ありとあらゆる情報に翻弄されてしまいます。
常に動き回る情報の流れに振り回されていると、あなたの精神も疲弊し、ストレスが溜まってしまうでしょう。
疲れを感じたときほど、絵をじっくり見てみてください。
絵画の中では、あなたに見えている、感じていることだけが正解です。他の誰でもなく、あなた自身が主体となって、能動的に想像的な世界へと入っていくことができます。
芸術をそんな風に親しむことが出来るようになると、あなたの中に物事の核心を見るための目、価値観がしっかりと確立されてきます。
土台の強固な価値観は、情報の渦に飲み込まれた、ストレス社会から抜け出す助けになるでしょう。
柔らかい風景画
日本庭園の絵でも有名な、クロード・モネの風景画のように、自然を描いた作品は、人をリラックスさせてくれます。
特に、水辺と木々の情景は、今にも鳥のさえずりや水の流れる音が聞こえてくるようで、忙しいあなたの心身を落ち着かせて、リフレッシュさせてくれるでしょう。
実際に、自然豊かな場所へ行っている時間が取れない!という方は、ぜひ、お近くの美術館やギャラリーに立ち寄って、ちょっとした休息を堪能してみてください。
抽象画
特に、具体的な対象物の描かれていない抽象画は、その分私たちの想像力を掻き立てます。
現代人は、左右の脳の働きの偏りから、ストレスを感じることが多いと言われています。理論的な機能を司る左脳に偏りがちで、創造的な活動を司る右脳が使われていないのだそうです。
つまり、芸術的なものに触れて、積極的に右脳を使うことは、ストレス軽減に大いに役立つのです。
いかがでしたか?
芸術と癒しが密接に関わっているということを、実感していただけたでしょうか。
欧米各国では、芸術は一般に広く親しまれていて、その効果も認められ、実際にアートセラピストという芸術を使った、療法士の職が存在するほどです。
それに比べると日本は、未だ美術は一部の文化的意識の高い人が嗜好しているものという意識が強く、絵画鑑賞にも専門的な知識がなくてはいけないのだと、考えている方が多いように思われます。
芸術は自由です。確かに、そこには作者のメッセージが込められてはいますが、芸術は決して人に強要するものではなく、一つの視点や考え方の提案として表現されたものです。
あなたが直感的に“良い”と、思ったのなら、その作品の評判のどうこうに関係なくそれは“良い”のです。
ふらっと美術館やギャラリーに立ち寄ってみるのもよし、自分自身で自由に制作して家に飾ったりするのもよしです。
ぜひ絵のもたらす癒しや効果を体感してみてください。
まとめ
癒しの画像について考えてみた、5つの事
- 時間の速さを緩める
- 感性を豊かにする
- 価値観を確立する
- 柔らかい風景画
- 抽象画
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