空気が読めずに、場の雰囲気を気まずくさせる、誰かを傷つけてしまう、これは誰にでもあることです。
そして、「空気を読む」のは、経験を通して体得していくものです。
また、「空気を読む」ということは、そう単純な事ではありません。
なぜなら、その場の雰囲気や状況に合わせ、かつ、その場に居合わせる人達の「言葉に表されない隠れた部分」を読み取り、自分の行動や発言に気を配っていかなければならないからです。
ですから、今「空気が読めない、、、」と悩んでいるなら、空気を読める(その場の雰囲気・状況を察知できる)ように、自分のレーダー(視覚、聴覚、感性、観察・洞察力)を磨いていきましょう。
ですが磨いていくのは時間を要します、そこで、とりあえずその場の雰囲気に合わせていける、ちょっとしたコツとレーダーの磨き方を併せてご紹介しましょう。
空気を読むために、その場の雰囲気に合わせるコツ
空気を読めない人と、思われない5つの方法
みんなの中に自分がいることを忘れない
その場の雰囲気が悪くなる要素に、自分中心の発言や行動があります。
思ったことをそのまま発言する、良いと思ったら相手や周りを気にせず、やってしまったりすることです。どちらも悪いことではありません、ただ時と場合が揃ってこそ生きるのです。
場の雰囲気を読め、というのは二人三脚と同じ事で、呼吸を合わせることに通じます。
呼吸を合わせるには、自分一人ではないことを自覚して、相手に合わせることをしなければなりません。
相手に合わせるコツは、まず相手の発言を聞いて、それに対応する。そして言葉少なにしておくことでしょう。
それでは詳しくお話ししていきましょう。
暫くは様子を見る
周りの雰囲気を素早く感じ過ぎて、逆に空気の読めないような、言動に出てしまう場合があります。
特に、後から人の輪の中に入った時は、空気が暗かろうが、緊張していようが、「暫くは様子を見る」を心がけます。状況が分かったところで、話に加わるようにします。
ですが、一人で盛り上げようと頑張りすぎないこと。頑張り過ぎが場の雰囲気を崩してしまうことが良くあります。
他人に安心感を与える
周りの人が、居心地の良い状況を作りましょう。居心地の良い状況を作るのは、それほど難しくありません。
ヒトは、自分のペースが乱される時に嫌悪感を覚えるので、相手に合わせていくようにします。発信する話題は、当たり障りのない物を選び、相手の話題に肯定的に反応します。
話題の中心が、極力相手になるようにします。そうすると、自分の話を聞いてくれるので、気持ちがほぐれてきます。
この時も観察力が物を言いますが、相手の反応を良く見て、口数が少なければ=あまり話したくない、笑いながら話に乗ってくれば=あなたと共有している時間は楽しい、と判断できます。
口数が少ないようなら、理由を作ってその場から離れましょう。
率先して話さず、話は出し惜しみ
居合わせる人の話を聞くようにして、「聞いて、質問」を心がけます。
相手にしてみれば、自分の話に耳を傾け、反応をしてくれる人は好ましい対象です。そして、相手から話すきっかけを投げかけられたら、小出しにして話します。
つまり、話しながら聴衆(相手)の反応を観察して、話は6割くらいでやめます。話に興味を持てば、相手から自ずと質問をしてきてくれます。
「聞く側に徹している」とか、「話す順番を待っている」、方もいるでしょう。
ですが、聞くことに徹するというのは、ただ黙って聞いていればいいことではないですし、自分の番が来たからと言って、独壇場で喋りまくれば、これはもう周りを無視しているのと同じです。会話のキャッチボールを、お忘れなく!
きちんとコミュニケーションを取る
その場に人が2人以上いれば、コミュニケーションをきちんと取る必要があります。
知覚・感情・思考の伝達(コミュニケーション)は、言葉だけでなく、視覚や聴覚も媒体です。
ですから相手や、自分の周りに居る人達の様子(表情、声のトーン、目の輝き、etc)からも、少なからず各人の感情を推し量ることができます。
大事なのは、コミュニケーションは伝達の手段であって、相手の心に入る手段ではないことです。
例えば、誰かが元気がなさそう、淋しそうな時に、『元気ないね、大丈夫?』(これも大失恋直後なら禁句です)というところを、『元気ないね、アっふられたとか?』と冗談のつもりの発言が、爆弾発言になることがあります。
「そんなのわからないよ」という声が、聞こえてきそうですね。
ここがきちんと、コミュニケーションが取れているか、いないかの境目になるんです。つまり、元気がなさそうという雰囲気の他に、触れないでほしいという合図が出されているはずなんです。
目を合わせたがらない、他の人の後ろに隠れたようにしている、顔が緊張しているなど・・・。
このように、コミュニケーションは相手の気持ちを察して、気持ちを逆なでしない、その場に合った話題や態度を意識していくことなんですね。
これは、自分のレーダーを磨いていくための大事なポイントにもなります。
いかがでしたか?
空気を読むために、とりあえず「その場に合わせる方法」と、自分のレーダーを磨く、コミュニケーションの取り方のお話をしました。
空気を読む努力をしているあなたに、もう一つ自分のレーダーを磨くコツをお伝えします。
読書や映画・絵画などの鑑賞、色々な人、動物に出会うこと、自然に触れるなど、色々な事に接してみてください。
自分から発信するのではなく、周囲から発信される情報を受けること。そして、それらを咀嚼する過程で、自分の許容量が大きくなり、どんな空気でも感じ取れ、あなたが空気を自在に操れるようになります。
この記事があなたのお役にたてることを願っています。
まとめ
空気を読めない人と、思われない5つの方法
- みんなの中に自分がいることを忘れない
- 暫くは様子を見る
- 他人に安心感を与える
- 率先して話さず、話は出し惜しみ
- きちんとコミュニケーションを取る
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