友人同士、恋人、夫婦間、親子間の会話も、相手を押し込めるのではなく、柔らかく納得させられたら、人間関係はうまくいきます。
プレゼンテーションならば、説得力は仕事を成功させられるか、どうかを分ける事もあるでしょう。
ですが、いくつかのポイントを押さえ練習すると、説得力のある話し方の70%は、とりあえず身に付けられます。
このポイントは、好感度アップにも繋がりますから、ぜひ試してみてください。
説得力をつけるならまず形から、そして自信を持って話す
説得力のある話し方、7つの方法
身だしなみを整え、姿勢を良くし、堂々とする
えっ外見なの?と思われるかもしれませんね。理由はとても単純。人を外見で判断してはいけませんが、大抵はまず外見で判断します。
例えば、爽やかにスーツを着た青年と、破けたジーンズに、ぼさぼさの頭の青年では、爽やか青年の話に耳を貸します。ステテコ腹巻のおじちゃんと、三つ揃えのナイスミドル風の人なら、おじちゃんがどこか大会社の社長で、ナイスミドルが詐欺師という事実を知らなければ、ナイスミドルの話が信憑性があるように思えます。
身だしなみを整え、あなたが尊敬する人物を頭に描き、その人になったように自信を持って、堂々として見てください。相手に良いインパクトを与える事が説得力の第一歩です。
話し方(スピードと音量)に気をつける
内容の良し悪し以前に、話し方で聞いてもらえるかどうかが決まります。つまり聞く側があなたの発する情報を、無理なく聞き取り、理解できるかが最優先です。
ですから、スピードはゆっくり目、大きめの声ではっきりと発音、分かりやすい表現、を使います。≪誰が聞いても理解できる≫を目指します。
また、自分の話し方を客観的に知るために、部屋の隅にマイクを置き、話しを録音して見てください。こんな話し方をしているのか・・・気づいていなかった癖を見つけられるかもしれません。
話し方(口調や癖)に気をつける
なくて七癖、話し方自体を見直します。話しながら髪をいじる、耳を触る、爪をはじくなど、些細なことですが、聞く側は集中できません。また、この動作のせいで、落ち着きがなく見られては、とても損をしてしまいます。
また、「えっ~と・・・」「・・・な感じ、ですかね」などの口癖も、心細気で不安感や不信感を与えかねませんし、話し手の熱意も伝わりません。
もし、あなたが「説得力がある」、と思っているジャーナリストや、知り合いの方がいたら真似をしてみるのも練習になります。
顔をあげて、声と顔の表情は豊かに
下を向いて話しては、説得はできません。顔と声の表情を豊かにすることも大切です。あなたの話の内容に合わせ、ポイントで声のボリュームを少々上げる、小さなジェスチャーを入れる。また、聞き手を見回すことも大切です。時々微笑みかけます。
ニコっと出来なくても、渋い顔はしないように口角はいつもあげておきましょう。イメージが湧きにくい方は、youtubeなどで海外の大統領や首相の演説を聞いてみてください。内容が分かる分からないは別にして、雰囲気だけで説得される感じがするはずです。
それもそのはず、雰囲気でまず説得力を与えられるように、大統領や首相だって訓練しているのです。
ゆとりを持って語りかける
上手く話せるだろうか、相手を説得できるだろうか、、、焦りは禁物です。そして、話す事だけに集中してしまうのも、「話」を失敗させてしまいます。
兄弟や、小さい従兄弟達に物語を読んだり、お話しをしてあげた経験はありませんか?小さい子たちが、次にあなたの口から飛び出す言葉は何だろうと、待っている様子を見ながら話を進めたことでしょう。
話し手と聞き手、その両方の呼吸が合った時に『いいお話だった』という結果が残ります。話す行為を「語りかける」と置き換えると、聞き手の存在を忘れず、〈どのように聞き手に語ろう〉という心のゆとりが生まれます。
語りかけの第一人者は「落語家」さんたちでしょう。口調、語調、声色、声の強弱と、言葉だけでお話しの光景を思い浮かべることも可能にしてくれます。
聞き手がキャッチしやすい短いフレーズを使う
いくつか、説得力をつける形作りのお話しをしました。ここで、話の内容についても、いくつか触れてみたいと思います。区切りの悪い長い一文は聞き取りにくく、短すぎる単語を繋げた文も分かりずらいです。
地震や台風のラジオの実況中継で、良いジャーナリストは『今まで感じた事のない揺れです。棚から本や食器が次々と落ちてきます』とか『横殴りの雨、今看板が飛んでいきました』のように、短文で事実と体感を合わせることで、聞き手に状況が分かるように伝えます。
聞き手が飽きない、理解しやすい話の組み立て方
話を最初から最後まで、集中して聞くのは大変です。そこで、何を一番伝えたいか、何故それを伝えたいか、を絞り伝えるように心がけます。
的を絞れない時、聞き手は集中力を欠きます。そして、話の筋から脱線しないことも、聞き手の理解を妨げないで済みます。
聞き手に共感してもらう
話や文章は本来、起・承・転・結ですが、聞き手を説得するには起・結・承+転・大結になるでしょう。
挨拶、「起」は話し始めのきっかけ、次に一番伝えたい事、それから、何故伝えたいのか+例や引用を用いて具体化かつ印象付ける、最後にもう一度一番伝えたい事、挨拶(お礼)の構成です。
2度、重要ポイントを伝えるのは、ここが大事だよと強調するためです。例や引用を持ちいるのは、聞き手にイメージを湧かせたり、話からインパクトを受ける、これにより記憶に残してもらえるからです。
聞き手が話の内容に共感してくれたら、「自ら望んで説得された」事になります。
いかがでしたか?
聞き手は、話し手の自信を感じて耳を貸す事に納得し、話の内容に共感し説得されます。そして動かない自信を付けるには、慣れる事と話す内容をしっかり調べる事です。
最初からパーフェクトはあり得ません。一度目より二度目、都度学んでゆくことで、説得力のある話し方を身につけて磨きがかかってゆきます。この記事が説得力をつけようと頑張っているあなたのお役にたてる事を願っています。
まとめ
説得力のある話し方、7つの方法
- 身だしなみを整え、姿勢を良くし、堂々とする
- 話し方(スピードと音量)に気をつける
- 顔をあげて、声と顔の表情は豊かに
- ゆとりを持って語りかける
- 聞き手がキャッチしやすい短いフレーズを使う
- 聞き手が飽きない、理解しやすい話の組み立て方
- 聞き手に共感してもらう
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