心を豊かにする、絵の効果

Pocket
LINEで送る

kokoro-yutaka
ふと気づくと、手元の紙に、特に意味のない形や線を描いていたとか、目に止まった絵に惹きつけられて、一瞬時間が止まったような感覚になったなど、不思議な芸術との遭遇を経験した事はないでしょうか?

忙しく毎日を過ごしていると、特に日本では、芸術や美術といった実用性のないものを蔑ろにしてしまいがちですが、私たち人間は、本能的に想像的な芸術の世界を必要とする生き物です。

今回は、身近に取り入れられる「絵」の効果について、ご紹介します。

 

 

心を豊かにする、絵の効果

表現することは、自分を知ること

絵を描く、音楽を作るなどの創作活動は自己表現の役割を担います。私たちはそれぞれに合った方法で、自分を表現することで自分の存在を確かめています。

絵を描くことは、自分の内面をアウトプットすることであり、無意識のうちに、ストレス発散や心の中のネガティブなものを分析・まとめ・解決へ向けるというポジティブな効果が期待できるのです。

何か完璧な作品を作ろうと、肩に力を入れる必要はありません。寝る前に色鉛筆でなんとなく浮かんだイメージをノートなどに、さらっと描いてみるだけでもいいのです。

具体的な形を持たなくても大丈夫です。大事なのは自由に、何にも縛られることなく描くことで、自分の中に積み重なったものを外に出し、今一度、自分自信について深くとらえる機会を日常的に持つことです。

 

心の中を整理・整頓

絵を描くことは、心の中に溜まったまま、まとまりきらずに混沌と存在する感情などを“描く”という作業を通して一度外へ出し、鏡に映った自分を見るように、客観的に絵の中の自分の内面を見つめ、それを描いて行く中で、ひとつひとつ噛み砕いて整理してゆき、そして再び自分の中に取り込むという作業です。

絵には自分の意識していない部分まで自然と引き出されてきます。そして、描く作業の過程で無意識のうちに、自分の抱える問題を提示・分析・解決していくという、自己治癒=セルフセラピーを行うのです。

 

新しい視点を知ることができる

絵を自ら描くだけでなく、絵などの芸術を鑑賞することもとても大事です。芸術は私たちに、物事を普通とは違った視点で見せてくれ、見逃してしまいがちな日常の些細だけれど大切なものに気づかせてくれます。

言葉などで理性に訴えかけるのではなく、私たちの感覚に直接働きかけ、感性を育み、物事に“気づく”能力を強化します。

“気づく”ことができるといろんなことが見えてきます。日々の中に埋もれていた感謝すべきこと、小さな奇跡、世の中の本質、など大事なことがたくさん見えてくることで、きっとあなたの人生も、今まで以上に充実したクリエイティブなものになっていくでしょう。

 

制作に集中して気分スッキリ!

何かに夢中になっている時って、時間があっという間に過ぎていますよね。時間の経過を感じないほど物事に熱中している時は、疲れもストレスも感じず、いつまででも続けられてしまいそうになります。そしてその作業を終えたときにはなんだか爽快な気持ちになっていたりします。

絵を描く作業でも同様の効果が期待できます。実際に、欧米各国では美術制作を通してメンタルをケアする、アートセラビー(芸術・美術療法)が広く取り入れられています。

現代社会が別名ストレス社会と呼ばれてしまうのは、左右の脳をバランスよく使用していないからだと言われています。計算や分析などの、実用的な能力を司る左脳ばかりが働き、音楽・色彩・空間などに関わる右脳があまり使われてないのです。

創作活動を通して脳のバランスを整え、心身ともに健康になりましょう。

 

芸術は人間本来の時間を提供してくれる

学生の頃、授業中についついノートの欄外に落書きをしてしまうという経験をしたことはありませんか?もしくは、電話で通話中に手元のメモ用紙などに何を描くわけでもなく線や形を描いていたりなど、みなさんにも一度は経験があるかと思います。

人間は本能的に芸術を求めます。人間にとって芸術は、ごく自然の欲求対象であり、常に欲し、なくてはならないものなのです。

古代から芸術は、他の様々な科学的分野の学問と共に重要視されてきましたが、技術の進化と効率化を目指す流れの中で、私たちの実生活とは切り離して考えられるようになってしまいました。

しかし、効率と便利を追求した時間の流れの早さに、私たちは心も体も疲弊してしまっています。芸術は、そんな現代を生きる私たちに、人間本来の居心地の良い、ゆったりとした時間を提供してくれます。

ぜひそうした芸術に日常的に触れることで、忙しない毎日の中に休息の時間を取り入れてみてください。

 

いかがでしたか?

芸術に触れるということで、最も簡単に取り入れやすい絵を描くこと・鑑賞することをお勧めしましたが、創造的であれば絵だけに限る必要はありません。

大切なのは、創作活動を通して自分自身と向き合う時間を持ち、強大な流れの渦巻く現代社会の中で、自分の芯をしっかり確立していくことです。そして、世の中の多くの情報に惑わされることなく、真実を見極める目を磨いていくことです。

絵を描くことが苦手、という方は塗り絵などから始めてみましょう。気軽に、伸び伸びと、楽しく絵を描いたり鑑賞してみてください。

 

まとめ

心を豊かにする、絵の効果

  • 表現することは、自分を知ること
  • 心の中を整理・整頓
  • 新しい視点を知ることができる
  • 制作に集中して気分スッキリ!
  • 芸術は人間本来の時間を提供してくれる